「きなり」について
「きなり」という店名には、できるだけ余計な手を加えず、素材の持つ本来の良さを活かすという意味が込められています。
昔から“生成り(きなり)”は自然なままの美しさや温かさを表す言葉として親しまれてきました。
私たちもそんな飾らない、素朴だけれど奥深いおいしさを大切にしたいと考えています。
発酵と糀のちから
きなりで提供しているお食事やお飲み物には発酵と糀のちからが取り入れられています。
糀のちからを上手に活用すると、食材に含まれるデンプンやタンパク質を、うまみ成分であるアミノ酸に変えることができます。
時間と手間はかかりますが、糀のちからを活かして丁寧に調理することで、化学調味料や添加物に頼らずとも素材が本来持つ”うまみ”を引き出すことができ、やさしい味が生まれます。
きなりでは皆さまに天然のおいしさ感じていただけるメニューをご提供しています。
名水の町・越前大野の恵み
福井県・越前大野は、独自の気候・水・風土が発酵食品づくりに適していたことから、古くから発酵文化が発展してきた町です。
きなりでは大野の発酵文化をより多くの方々に発信していきたいという思いから、丁寧に作られた地元食材を使うことにこだわりを持っています。
きなりが使用するこだわりの地元食材
- 白米…大野のコシヒカリ
- 醤油…大野の「野村醤油」さんの本醸造醤油
- 味噌…大野の「野村醤油」さんの白粒みそ
- お酢…大野の「河原酢造」さんの有機純米酢「老梅」
- 酒粕…大野の「花垣・南部酒造場」さんの酒粕
- 酒粕…大野の「真名鶴酒造」さんの酒粕
越前大野のきなりだからこそ出せる味を皆さまにお楽しみいただければと思います。
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小さなカフェを夫婦2人で営む想い
私たちはきなりを夫婦2人で営んでいます。
大野の美味しい食材と、発酵のちからを活かした料理を皆さまに楽しんでもらいたいという想いから、毎日の仕込みや調理には手間と愛情を惜しみません。
夕方になって営業が終わる頃には毎日くたくたになってしまいますが、お客さまの「おいしかった」のひと言が大きな励みです。
きなりを通して「食文化について」、あるいは「大野という町について」、少しでも皆さまに関心を持ってもらうことができれば私たちとしては大変嬉しいです。
まだまだ行き届かない点もあるかと思いますが、皆さまにより喜んでいただけるお店づくりを目指して日々努めてまいりますので、どうぞあたたかく見守っていただけましたら幸いです。